じんましんの種類は、時間による区別と原因による区別に分かれます。
■時間による区別
じんましんのほとんどが、数分から数時間後に消えてなくなります。
すぐに治まる発症時間の短いじんましんを急性じんましんと言い、症状がいつまでも続くじんましんを慢性じんましんと言います。
急性と慢性はじんましんの時間的な違いだけで、症状の差はありません。
時間的な区分もはっきりしたものではなく、2〜3週間治まるものと、数年間続くもの、ある特定の季節に発症するじんましんもあります。
急性じんましんは、アレルギー性が多いと言われ、慢性じんましんは、非アレルギー性が多いと言われています。
■原因による区別
原因による分類のじんましん。
■アレルギー性じんましん
食事性アレルゲンは、食事により特定の物質が体内に入りこんだ時に起こります。
薬剤性アレルゲンは、薬物投与によって抗生物質、アスピリン結成製剤などが体内に入りこんだ時に起こります。
吸入性アレルゲンは、呼吸により特定の物質を体内に入りこんだ時に起こります。
刺咬性アレルゲンは、生物による身体的外傷で、特定の物質が体内に入りこんだ時に起こります。
■機械性じんましん
外部から皮膚を圧迫するなどの機械的な刺激を受けた場合に起こります。
■温熱じんましん
温かい外部刺激(風呂、コタツ、ストーブ、布団など)により、特定箇所の体温が上がるとその箇所にじんましんが出来ます。
■寒冷性じんましん
冷水や冷風のような冷たい外部刺激(扇風機、クーラー、外気など)により、特定箇所の体温が下がったところにできます。
■日光じんましん
太陽に直接当たった部分がかゆくなります。季節は4〜9月で強い紫外線などで症状がでます。
■コリン性じんましん
入浴、運動、精神的ストレスによる発汗でじんましんが起こります。
■心因性じんましん
ストレス、てんかん、ヒステリー、自律神経失調症などのストレスから体に影響がでます。
■病巣感染によるじんましん
病巣に住みつく細菌の毒素や死んだ組織などの影響でじんましんが発生します。
医学書によっては、以下のように区別される場合もあります。
■接触じんましん
科学物質や食物が触れた部位に発症し、形状どおりの赤みが現れます。
■じんましん型薬疹
薬の副作用でじんましんが出てきます。
■仮性アレルゲンじんましん
ヒスタミンを多く含む食物で、ほうれんそう、タケノコ、セロリ、バナナなどを食べるとじんましんが出ます。
(仮性アレルゲンじんましんは、アレルギー性じんましんをさらに細分化する際に使用されます)
■感染性じんましん
上気道感染は風邪や喘息などによって発病します。
じんましんには、外因性のものと内因性のものがあります。外因性のものとしては虫刺されによるもの、イラクサなどの植物による接触性じんましん、寒風にあたってでる寒冷じんましん、入浴時にでる発汗異常などを伴う温暖じんましんなどがあります。内因性のものとしては食品 (魚類、貝類、卵、油類、豆類、キノコ、タケノコなど) によるもの。風邪薬などの薬品によるもの、ノイローゼ・精神的緊張・ヒステリーなど精神性のもの、肝臓病や腎臓病などによっておこるじんましんなどがあります。発疹は、全身のどこにでもでき、大きさや形も一定ではない。数日で治る急性のものと、数ヶ月、数年にわたって再発を繰り返す慢性のものにくべつされます。蕁麻疹が起こりやすく治りにくい人は、食べ過ぎや間食が多く、胃腸が弱くて、胃腸障害のあることが多い。またアレルギー体質の人にも多い。
★葛根湯
初期の蕁麻疹にもちいます。発赤や強いかゆみがあり、項背のコリがあったり寒気や、熱感もあるときが多い。虚証の人、寒冷じんましんには適しません。
★十味敗毒湯
初期又は中期に用います。体力は普通で、かゆみがあり、化膿性の発疹もある。分泌物はあまり多くはない。美食家や冷え性ではない人の慢性じんましんに多くつかわれます。
★白虎加人参湯
裏に熱があるもので、口渇、煩躁、悪風または微悪寒などがあり、胃腸もいまいちすっきりしない人、全身が痒い人にも適します。
★大柴胡湯 ・ 小柴胡湯 ・ 柴胡桂枝乾姜湯 などの柴胡剤
★桂枝茯苓丸
赤ら顔で体格の良い人、発疹は赤み多く、のぼせてあしが冷える、下腹部に圧痛点があるとき用いられる。
★八味地黄丸
老人の乾性のじんましんなどで、のどが渇き、夜になると尿が多くでるものに応用される。冷え性で、手や足の裏に熱感があり、ほてる場合に用いられます。
★その他
桃核承気湯、加味逍遥散、消風散、防風通聖散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などがあります。
蕁麻疹は症状が出たり引いたりと、変化が激しい疾患です。
また自然現象である風(かぜ)も吹いたり止んだり、強くなったり弱くなったりと変化しやすい性質があります。
そこで漢方では、風(かぜ)によって起こる現象と似たような症状を引き起こすものを風邪(ふうじゃ)として捉えています。(漢方は、人体だけでなく自然界を含めた全体を観察することでできてきました。)したがって、蕁麻疹は主に風邪が関係した疾患と考えられます。
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